陀々堂の鬼面(県指定有形民俗文化財)
名称 | 陀々堂の鬼面 |
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よみ | だだどうのおにめん |
指定区分 | 奈良県指定有形民俗文化財 |
員数 | 4面 |
指定年月日 | 平成27年(2015)3月27日 |
所在地 | 五條市大津町127番地の地図(Googleマップで表示) (市立五條文化博物館寄託) |
所有者 | 念仏寺 |
公開日 | 父鬼面・母鬼面・子鬼面の3面は、複製品を市立五條文化博物館の常設展で展示中 |
父鬼面
母鬼面
子鬼面
鬼面(伝阿弥陀面)
解説
陀々堂の鬼はしり(国指定重要無形民俗文化財)で昭和35年(1960)まで使われていた鬼面3面(父鬼面・母鬼面・子鬼面)は、いずれも針葉樹の一材から作られており、墨書銘から室町時代の文明18年(1486)、当時の念仏寺別当の頼澄〈らいちょう〉が坂合部郷〈さかあいべごう〉山陰村〈やまかげむら〉(現在の五條市山陰町)の右兵衛二郎〈うひょうえじろう〉に作らせたことが分かります。赤鬼の父鬼面(全長60.1センチメートル)は阿形〈あぎょう〉で2本角、青鬼の母鬼面(全長51.4センチメートル)は吽形〈うんぎょう〉で1本角、赤鬼の子鬼面(全長46.4センチメートル)は阿形で2本角になっています。
また、この3面と同時期の製作とみられる無銘の鬼面(全長27.5センチメートル)は、法会において阿弥陀如来立像(あみだにょらいりゅうぞう)の前に安置される本尊の面と伝承されています。
これらは、中世以来の郷村を基盤とするオコナイ行事で使われてきた室町時代の鬼面として貴重なものです。
用語解説
オコナイ行事→寺院でおこなわれる年頭行事の修正会〈しゅしょうえ〉などの儀礼や豊作を願う祈年祭をもとにした新春の民俗行事
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更新日:2019年01月07日