賀名生梅林(あのうばいりん)
梅の香り漂う南朝の里

賀名生梅林は、丘陵を麓から中腹までおおいつくすように2万本の梅が咲き誇る県下有数の梅林として知られています。2月下旬から3月下旬、さながら雲海のように梅の花がほころび、ほのかな香りが、山々を伝うように漂ってきます。
700年前の南北朝時代に都を追われた公家たちによって賀名生の梅の花が歌に詠まれているところからも、既にこの地の梅が香り高く咲き誇っていたことが分かります。さらに明治10年頃から果実の収穫を目的として栽培され始め、大正12年東宮殿下の御成婚を記念して5千本の苗が植えられ、その後大きく増殖されて、賀名生の梅林として知られるようになりました。純白や淡い紅色の梅の花は早春の陽光を浴びて、爽やかで壮観な風景を展開させます。南朝の悲しい史話を帯びて、雅やかな梅の花の色合いは、丹生川の支流に南朝のロマンを映しているようです。
電 車 ・ バス |
参考になる交通機関のサイトJR西日本「JRおでかけネット」 |
車 | 南阪奈道路・葛城インターから国道24号線を五條まで南下し、国道168号線を十津川方面へ約12分。賀名生トンネルを出てすぐ。 (↑この地図のダウンロードファイルはページ下部にあります。) |
梅林マップ

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賀名生の里 歴史民俗資料館
賀名生梅林の麓にある賀名生の里 歴史民俗資料館では、西吉野町の歴史やくらし、そして観光や史跡散策など様々な情報を提供しています。また、長い歴史に育まれた民俗文化を通して、山里に生きた人々の知恵や技術、くらしの形などを見て、楽しみながら理解して頂きたいと思います。
賀名生の里 歴史民俗資料館の詳細は下記リンク先をクリックしてください。

賀名生皇居跡
賀名生梅林の麓にある賀名生の里 歴史民俗資料館のすぐ隣りに賀名生皇居跡があります。藁葺き屋根の素朴な建物、そして堂々とした冠木門に掲げられた、天誅組の参謀吉村寅太郎の筆による「賀名生皇居」の扁額が秘められた南朝の歴史を物語っています。延元元年(1336年)12月足利尊氏によって都を追われた後醍醐天皇は吉野への途次、この地賀名生に拠られ美しく払い清められた郷士堀孫太郎信増の邸宅に迎えられました。また、正平3年(1348年)後村上天皇が吉野より難を逃れ、ここにお入りになられました。さらにこの邸宅は、長慶、後亀山天皇の皇居と伝えられております。今なお当時の面影をとどめる屋敷は、全国でも最古に属する民家で重要文化財に指定されています。
堀家住宅 賀名生皇居跡の詳細は下記リンク先をクリックしてください。

賀名生皇居前です。 3月下旬になると枝垂れ桜が見事な花を咲かせます。
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更新日:2021年04月01日