五條市の文化財探訪(西吉野地区)
五條市にある主な文化財を地区別にご紹介します。
西吉野地区にある文化財
堀家住宅 賀名生皇居跡(あのうこうきょあと)
西吉野町賀名生1
足利尊氏に京の都を追われ吉野へ向かう後醍醐天皇を手厚くもてなした「堀孫太郎信増」の邸宅はその後、後村上、長慶、後亀山天皇の皇居として南朝の歴史を刻んできました。
賀名生梅林のふもとにひっそりとたたずむ様子は、遠く都を離れた天皇の哀史を今に伝えています。国重要文化財。
春日神社(かすがじんじゃ)
西吉野町向加名生
武雷命・天皇屋根命・経津主命・姫大神を祭神とします。春日造りの檜皮葺の、こじんまりとした神社ですが、格調高く、国の重要文化財に指定されています。細部には、室町時代末期の華麗な細工が施されています。
阿弥陀如来座像(あみだにょらいざぞう)
西吉野町湯川
阿弥陀堂のお堂の中に大切に安置されています。胎内に墨書きされた銘記や彫刻の様式などから、藤原時代の作と考えられています。国重要文化財。
釈迦如来立像(しゃかにょらいりゅうぞう)
西吉野町西新子
像高18センチメートルの小金銅仏。光明寺の仏像で「怖いほどありがたい仏様」と守り伝えられてきました。様式や鋳造法から、統一新羅時代の8世紀に作られた渡来仏として脚光を浴びています。奈良国立博物館寄託。
西田家住宅(にしだけじゅうたく)
西吉野町鹿場
入り母屋造り、茅葺き屋根で、正面11.5メートル、側面8.3メートル。17世紀半ばの建築と伝えられ、建物の内部に黒い板壁が多いのが特徴です。国重要文化財。
乾家住宅(いぬいけじゅうたく)
西吉野町滝
入母屋造、草葺の農家で、四面庇付、桟瓦葺。桁行12.9メートル、梁間10.0メートル。17~18世紀の建築物と推定され、西吉野地方の農家の変遷を知るうえで重要な民家です。県指定文化財。
常覚寺(じょうかくじ)
西吉野町黒渕
弘法大師の開創と伝えられ、古くから「ふげんさん」の名で親しまれています。本尊は普賢延命菩薩坐像(重文・秘仏)。同じく藤原時代の作である釈迦如来立像(重文)とともにおまつりされています。
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更新日:2019年01月08日