身近な人で助け合い~避難支援個別計画作成にご協力ください~

身近な人で助け合い~避難支援個別計画作成にご協力ください~

平成23年9月、紀伊半島大水害が発生し、甚大な被害をもたらしました。五條市においても、8名の尊い命が失われるとともに、今なお、3名が行方不明のままとなっています。

また、国内各地でも、例年のように大規模な水害・土砂災害が発生し、多くの人が被災されています。

このような大規模な災害が起きたとき、犠牲となる方の多くは、高齢者や障害者などの避難行動要支援者です。こういった方々は、災害により大きな危機が迫っていることに気付くことが出来なかったりするため、避難するためには誰かの支援が必要です。

五條市では高齢者や障害者等の災害時避難支援に取り組み、いざという時に取り残される人がいない地域づくりを進めています。

 

避難支援に関する個別計画

避難行動要支援者の名簿を作成し、本人の同意を得たうえで、避難支援等関係者に提供します。その名簿をもとに、避難支援等関係者があらかじめ避難支援の個別計画を作成し、災害が起こった際は、避難行動要支援者を支えていただきます。

避難行動要支援者とは?

自分ひとりで移動したり、情報を得たりすることが難しく、災害が起きた時に支援が必要な人です。

▼身体障害、知的障害、精神障害の人

▼介護が必要な人(要介護3以上)

▼高齢者(65歳以上)のみの世帯 など

 

避難支援等関係者とは?

避難行動要支援者を支える身近な地域の人たちです。

▼自治会

▼自主防災組織

▼民生児童委員

▼消防署

▼消防団

▼社会福祉協議会

▼警察署 など

避難支援に関する個別計画

避難支援の個別計画とは?

個別計画は、支援を受ける人が安全に避難するため、必要となる情報をまとめたものです。支援する人と支援を受ける人、双方同意のうえ作成し、五條市とも共有して、日々の見守り活動や避難支援の際に活用します。

個別計画に記載する主な内容

▼支援が必要な理由

▼親族や支援者の連絡先

▼避難時に持ち出す医薬品などの情報

▼避難誘導時の注意事項

▼避難先と避難経路 など

避難支援等関係者の主な活動

【平常時】

▼日常の声かけ等の見守り

▼支援が必要な人の把握

▼個別計画の作成

 

【災害時】

▼避難連絡、避難誘導等の支援

▼個別計画を活用し、安否確認や救助活動等に協力

避難対象支援者と家族のみなさまへ

1.まずは意思表示を!

避難支援の対象となった年に、市から「避難行動要支援者名簿 情報提供同意書(確認書)」を送ります。避難支援を受けるには、支援を受ける本人の同意(署名・代筆可)が必要です。必ず提出して、同意・不同意の意思を伝えてください。

2.個別計画の作成にご協力ください

個別計画は、支援する人が支援を受ける人の自宅を訪問し、本人やその家族、介護者などから情報を聞き取り、作成します。避難支援に必要な事項や災害時に不安を感じることなどをうかがいますので、ご協力をお願いします。

【重要ポイント】

同意・不同意に関わらず、市から同意書を送付するのは、1回限りです。以前は同意しなかったが状況が変わり、名簿への記載を希望する場合は、連絡してください。

※「自分が同意したのか忘れてしまった」「離れて暮らしている親が、支援者名簿に掲載されているか確認したい」といった場合も、まずは問い合わせてください。

【地域で支えあい、命を守るために】

個別計画の作成や避難支援には、自治会や自主防災組織、民生児童委員、消防団、家族、身近な知人・友人などの協力が必要不可欠です。また、災害から多くの命を守るためには、避難支援だけでなく、防災に対する意識を持つことや、日頃から隣近所とコミュニケーションを図ることによって、地域全体で防災力をあげることが重要です。

地域ぐるみで支え合い、命を守るため、声かけや見守り活動、避難支援個別計画の作成にご協力をお願いします。なお、個別計画の作成については市が支援しますので、自治会や自主防災組織から相談してください。

関係書類

【問合先】

▼個別計画作成や避難に関すること:危機管理課 危機管理係

▼情報提供同意書に関すること:介護福祉課 長寿係

この記事に関するお問い合わせ先

危機統括室 危機管理課
電話:0747-22-4001
メールでのお問い合わせはこちら

更新日:2025年01月28日