No.024 柿畑の若返り大作戦!!

柿畑の若返り大作戦!!
日本一の柿産地、奈良県五條市は
- 次世代を担う若い後継者が多い
- 柿畑の若返り(柿の老木を若い木に植え替える作業)を積極的に行っている
などの特徴が挙げられ、品質の良い柿を末永く安定供給できる有望な柿産地です。
今回は柿の木の植え替えのときに利用する大苗を紹介します。
古くなった柿の老木(樹齢100年を越える木もあります)を若い元気な木に植え替える事で、生産力や品質の維持・向上が図れます。
ただ、柿の苗木(1年目の柿の木)をそのまま植えてしまうと、枯れてしまったり、植え替えてから4年間はほとんど収穫が見込めない(収入がなくなる)というデメリットがあるため、なかなか思い切った植え替えができませんでした。
しかし、ある程度大きく育てた柿の苗木(大苗)を植え替えることで、柿の未収穫期間が短くなり、柿農家の方への負担が少なくなりました。
また、柿の大苗を活用した植え替えをすることで、
- 消費者ニーズに合った柿の導入がスムーズに行える。
- 「大苗生産」という育苗部門を新たに経営の中に生み出せる
というメリットが生まれました。
このような大苗生産は地域の若い柿農家数件が7年ほど前にチームを組んで生産を始め、現在では幾つもの生産チームが出来るまでになりました。
奈良県も少しでも多くの大苗生産や植え替えが積極的に行えるように補助を行っています。
消費者に美味しい柿を届けるため、大苗生産では柿の種や穂木、土作りにこだわってます。
こまめな水やりや霜被害を受けないための工夫など、色々な苦労はありますが、将来の柿産地を守るための重要な作業と認識し、生産者は熱心に取り組んでいます。
作業風景









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農林政策課 柿振興室
電話:0747-22-4001
携帯電話:080-2119-8173
ファックス:0747-22-8210
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更新日:2019年01月07日