五條市学校適正化検討委員会の答申について

(右)五條市学校適正化検討委員会 小柳委員長
(左)五條市教育委員会 堀内教育長
我が国では近年、少子化が急速に進み、小中学校における児童生徒数の減少とともに、各地で小中学校の小規模化が進んでいます。本市においても、平成15年度に3,279名いた児童生徒数が、平成25年度には2,334名と約30%減少し、このまま推移すると7年後にはさらに約25%減少すると予想されます。学校の小規模校化が進む中、児童生徒にとって『好ましい教育環境』を整えることは今後の教育の大きな課題となっています。
また、急速な社会の変化の中で、将来を担う子どもたちにどのような「力」を培うのか、さらには多様で複雑化する価値観や意識の中で、社会で主体的に「生きぬく力」をどのように育むのか等、教育に課せられた期待は大きいものがあります。
五條市教育委員会では平成26年5月に、保護者、市議会、自治会、学校関係者の代表の方々を加え、新たに19名による「五條市学校適正化検討委員会」を設置しました。
検討委員会では、平成26年度、平成27年度の2年間をかけて、本市の小・中学校の現状や児童生徒数の推移、保護者や教職員を対象としたアンケート調査の結果をもとに、慎重に審議を行ってきました。そして平成28年2月18日付五條市立小・中学校の規模及び配置、教育内容の適正化に関する事項について、「答申」をまとめていただきました。
答申内容
諮問1 「五條市立小・中学校の規模の適正化に関する事項について」
答申1 五條市では、学校規模は小学校を学年2クラス以上、中学校は2~3クラスとする。 それを基に学校の新配置を考える。
検討事項
- 小学校、中学校を2~3学級(クラス)以上の規模とし、諸条件を踏まえ検討する。ただし、地理的条件等の実態等に配慮し、検討する。
- 新たな教育のコミュニティを展望し、コミュニティ・スクールを検討する。地域との関わり、つながりを重視する取組を検討する。
- 子育て支援を学校教育とつなげて考え、就学前教育、学童保育と、新配置されるコミュニティ及び学校の関係を検討する。
諮問2「五條市立小・中学校の配置の適正化に関する事項について」
答申2 五條市では、小・中学校の配置の適正化に関して、小中一貫教育を前提とした新たな配置を考える。 そのため6-3制の弾力化についても検討する。
検討事項
- 中1ギャップの問題(子どもの心と身体の成長=18歳からの選挙権)など、小中一貫教育に取り組む理由を五條市の課題と照らし合わせてより明確にする。
- 義務教育全体を見通した(9年間を通した)カリキュラムを作成し、実践を通じてその内容を検討する。
- 6-3制のメリット、デメリットを検討し、4-3-2制、5-4制など学校階梯の弾力化についてもより調査を進め、五條市の取組課題にあった小・中学校の適正配置を検討する。
- 施設一体型と分離型のメリット、デメリットを明確にする。
諮問3 「五條市立小・中学校の教育内容の適正化に関する事項について」
答申3 五條のよさ(歴史・自然・伝統文化等)を重視し、(仮称)ふるさと学習などを取り入れる。
検討事項
- 地域選定教科(例えば(仮称)教科「ふるさと」)の開設などを検討する。
- 副読本「五條学(例 新町学)」「わたしたちの五條市」など、五條について、子ども、保護者、教員の3者がより深く知る取組を検討する。
関連リンク
ダウンロードファイル
五條市学校適正化検討委員会 答申 (PDFファイル: 435.4KB)
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更新日:2019年01月07日