教育長メッセージ(令和7年度)
「自尊」「他尊」「地尊」の人づくり、まちづくり
令和7年3月に、「第3期奈良県教育振興大綱」(令和7年度~10年度)が定められました。第1期の「育人」から第2期の「本人のための教育」を経て、第3期では「一人一人の可能性を最大限に引き出す教育」が、本県が目指す教育の方向性として位置付けられました。五條市でも県の大綱の趣旨を踏まえ、これまでの取組の結果を分析・検証し、得られたエビデンスを重視しながら新たに「第2期五條市教育大綱」(令和8年度~12年度)を策定するとともに、「第4期五條市教育振興基本計画」(令和5年度~9年度)を見直す予定です。市内のこども園、小・中学校及び高等学校が今まで以上に密に連携し、就学前から体系的な教育活動を展開することによって、生涯にわたって学び、自他共に高め合い(「自尊」「他尊」)、地域の魅力を感じながら(「地尊」)、生きがいのある人生を送ることのできる環境づくり、そしてまちづくり等を進めてまいります。

【大空に向かって力強く伸びるクスノキ
(五條市の木)】
令和6年2月9日に、設置者の枠を超え、五條市と五條市教育委員会、奈良県教育委員会、奈良県立五條高等学校の4者で地域連携の推進に関する協定を締結し、地域の小・中学生と高校生が文化的な発表やスポーツ活動などで校種を超えた交流を深めていく運びとなりました。また、同年2月26日には、五條市と北海道新十津川町との交流都市提携を改めて締結し、五條市立西吉野農業高等学校と北海道新十津川農業高等学校との新たな交流推進にも取り組み始めました。これらの新たな取組を契機として、地域の子どもたちが今後の学びへのモチベーションを高めてくれることを期待しています。
生成AIによるデジタル分野の急速な技術革新など、社会の変化が加速度を増している中、これからの時代を生きる子どもたちには、「社会を生き抜く力」をしっかりと身に付けることが求められています。子どもたちが心に大きな「夢」と「志」をもち、その実現に向けて主体的に行動する力を培ってくれることを願っています。子どもたち一人一人の成長を支援する市民の皆さまの力強いバックアップをいただきながら、地域の中に様々な学びの場があり、世代を超えたつながり・絆があちらこちらで生まれている五條市を目指したいと考えています。
今後とも、皆さまの温かいご指導、ご助言を賜りますようお願い申し上げます。
令和7年4月
五條市教育委員会 教育長 井上惠充
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更新日:2025年05月13日