宮の滝

五條市大塔町篠原

 篠原地区の西方林道沿いにある「宮の滝」は、落差約40メートルの3段の滝で那智の滝とは夫婦であると伝えられています。

宮の滝の写真

 1段目の滑らかな岩肌で勢いをつけた水流は、2段目で空中に飛び出して滝壷を作り、これをこぼれ出て垂直に落ちる3段目は飛沫となり、時に最下部の滝壷で虹を浮かべます。2段目の滝壷には蛇がいると伝えられ、誰も近付かないように戒められてきました。
 3段それぞれに特徴を見せる宮の滝は、新緑や紅葉に映える美しさもさることながら、厳寒時に凍りついた様相にも見応えがあります。

 篠原出身と伝わる花火師鍵屋弥兵衛は、五條の火薬工場で手持ちのふき出し花火を作り、人気を得て江戸に出たといわれますが、弥兵衛の脳裏には中段で飛び出すふるさとの宮の滝がよみがえった事でしょう。

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更新日:2019年01月07日