南阿田の流し雛

南阿田の流し雛の写真

五條市南阿田の【流し雛】実施について
 五條市南阿田地方に戦前までは「流し雛」の伝統が残されていましたが、戦中戦後は一時途絶え、昭和44年(1969年)に復活しました。
 素朴な昔ながらの色紙で着物と袴を作り、大豆で頭をつけた雛男女一対を、竹の皮で作った船に、紙で作った一文銭を添えて乗せ、吉野川に流します。
 「流し雛」は、この雛が、紀州の淡島神社へと流れ着くようにすることによって、女の子の病封じを祈願するならわしで、「流し雛さま、私たち今までの罪汚れを吉野川の流れの上に、おとき下さいまして、清く、正しく、明るく健やかに育ちますようにお願い致します。どうか私達の切なる願いをおききどけ下さいませ。」と願いを託す行事です。
 ちなみに、「流し雛」は、源氏物語須磨の巻に光源氏がお払いをして雛を船に乗せ、須磨の海に流したという著述があります。また、吉野川は、古くから「命の川」と伝えられ、生涯で31度も吉野に行幸した持統天皇は、吉野川でしばしば「みそぎ」をされました。

 行事は毎年、4月の第1日曜日13時から源龍寺で雛供養が行なわれ、14時から吉野川の清流に流すことになっています。

主催

流しびな保存会

場所

五條市南阿田町雛の寺「源龍寺」

日時

毎年4月の第一日曜に実施
13時 雛供養
14時 南阿田『中瀬』吉野川の河原で雛流し

交通

JR五条駅下車タクシーで20分

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更新日:2022年04月01日