篠原おどり

奈良県指定無形民俗文化財(昭和30年12月26日指定)及び記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財(国選択、昭和46年4月21日選択)であるこの踊りは、昔、篠原地区周辺を困らせていた獰猛なオオカミを退治するために、村中総出で氏神様に踊を奉納したところ願いがかなったことから、以来踊り続けられていると言われています。
篠原地区は、豊富な自然林の中育ったクリなどを材木として杓子や椀を作る「木地師」と呼ばれる人たちが住んでいた集落で、下流の惣谷、中井傍示、中峯とで「舟ノ川郷」と呼ばれていました。他説では、こうした地域で自給の農耕を営む場合に問題となる農作物への獣害が、オオカミによって守られていたことに対する感謝の踊ではなかったかとも言われています。
昔は鎮守の天神社に奉納したあと余興としてお寺でも踊られていました。
現在、保存会は、毎年1月、篠原にある天神社に奉納している式三番と呼ばれる「梅の古木踊」「世の中踊」「宝踊」の3番とその他14番の踊りを伝承しています。
以前は毎年1月25日に惣谷狂言と時間を入れ替えて行われていましたが、現在は1月第3日曜日の午前10時から奉納されています。
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更新日:2025年01月23日