阪本踊り(さかもとおどり)

 阪本天神社の盆踊りは、特に山村らしい風情を残すことから「阪本踊り」と呼ばれ、奈良県の無形民俗文化財に指定されています。
 中でも「政吉踊り」と呼ばれる踊りはこの地域にのみ伝えられてきたもので、由来は、村の人々の罪を一身に引き受けて身代わりとなり、村の危機を救ったという政吉の遺言により、政吉を弔うために踊り続けられているものです。政吉踊りは阪本の天神社の盆踊りで踊られるほか、政吉の命日にちなみ10月27日と4月27日に墓前で踊られていましたが、現在はふるさとへの帰省が多い4月29日に踊られています。
 阪本踊りは政吉踊りを含む阪本の盆踊りの総称で、天神社の踊り堂では、中央のやぐら太鼓を取り囲む輪踊りが繰り広げられます。扇を広げて舞い踊る他の盆踊りとは対照的に、政吉踊りは扇を閉じて拝むようなしぐさが取り入れられており、調子にも物悲しさが漂います。

さかもとおどりの写真1
さかもとおどりの写真2

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更新日:2019年01月07日