旧国鉄五新線(未成線)鉄道構造物群が選奨土木遺産に決定

 五條市には市内中心部を貫く「新町高架橋」や国道168号線から目にする「第1丹生川橋梁」など、五新線の趣のある構造物が残っています。
また、カンヌ映画祭カメラドール賞を受賞した映画「萌の朱雀」のロケ地になるなど、沿線の風景はメディアの舞台として利用されています。

これらの構造物群について

  • 市民による路線敷地を使用したイベントが活発に行われていること。
  • 紀伊山地を鉄道で貫くという、大構想にかけた先人の志を未来に語り継ぐ姿勢を感じることができること。
  • 未成線を利活用し、事業創出や雇用促進など地方創生の取組に着手していること。
  • 利活用の中で、構造物の老朽化インフラの維持保存技術の向上が期待できること。

などの点が評価され、社団法人土木学会から「選奨土木遺産」として認定されることが決定しました。

青空の下、新町高架橋の奥に五條市市内の街並みが広がるパノラマ写真

2011年撮影 新町高架橋パノラマ写真(現在は国道24号高架部分は撤去されています)

青空の下にずっしりとそびえ立つ新町高架橋の写真

新町高架橋を下から

美しい紅葉と一緒に映る西吉野町に残る橋梁の写真

西吉野町に残る橋梁

NPOによる利活用事例

NPOによる利活用事例一覧のホームページ

五新線とは

 奈良県南部の吉野川・熊野川流域は日本屈指の木材の産地であり、その輸送を目的として、和歌山線五条から紀勢本線新宮(和歌山県新宮市)に至る鉄道路線が計画され、昭和12(1937)年に五条側から着工。戦時中には一時中断したものの、昭和34(1959)年には城戸(五條市西吉野町)までの工事がほぼ完成し、さらに阪本(五條市大塔町)まで「阪本線」として開通させる予定となっていた。
 しかし道路整備の推進、沿線の林業の衰退等により鉄道輸送での採算性が見込めなくなり、鉄道建設そのものが再考されるようになった。鉄道開通までの暫定措置として五条・城戸間にはバスが運行され、鉄道用の路盤はバス専用道路に変更された。昭和54(1979)年には建設予算が凍結、昭和57(1982)年には工事も全面的に中断される。平成26(2014)年にはついにバス路線も廃止となった。
 沿線には現在も踏切跡や幅員の狭いトンネルなど、鉄道施設としての名残をとどめる構造物が多数現存している。

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更新日:2019年01月07日