平成27年6月 所信表明

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所信表明と議案説明

 今、決意を新たにし、市民の皆様と共に汗をかき、議員の皆様と市の未来を議論しながら、「元気な五條市」の推進に全力を傾注してまいります。

 さて、私の1期目の4年間は、「五條市改革宣言」のもと、行財政改革を推し進め、住んでよかったまちづくりに取り組み、元気な五條市をつくるための施策を進めてまいりました。
 長年の懸案であった、「みどり園」の移転や、し尿処理施設の建て替え、新消防庁舎の建設など、市民生活に直接大きな影響を及ぼす課題に取り組むとともに、市長就任直後に発生した紀伊半島大水害により被災した大塔町の災害復旧・復興と、災害に強い五條市づくりに邁進してまいりました。
 また、子どもから高齢者までが、本市で安心して暮らしていただけるよう、南奈良総合医療センターの建設に伴う医療体制の整備推進や、子どもの医療費の助成対象年齢を拡大するとともに、地域の発展と資源の有効活用を図るための食肉処理加工施設の建設や、企業誘致の取組、また、南和地域活性化のための拠点の一つとして期待される(仮称)五條総合体育館の建設などに力を注いでまいりました。
 こうした取組を進めることができたのは、市民の皆様と関係各位の御理解と御協力のたまものであります。ここに改めてお礼を申し上げます。

 今日、私たち地方自治体を取り巻く環境は、一層厳しさを増しております。
 人口減少時代を迎え、少子高齢社会への対応や財政再建など、困難な課題が山積しておりますが、こうした中にあっても、市民の皆様に安心して生活していただけるよう、懸命に「元気な五條市づくり」を進めていかなければなりません。
 合併10周年の節目の年をスタートとする2期目は、「改革を実感できる+(プラス)4年」を目指し、50年後の未来を見据え、引き続き元気な五條市をつくる3つのまちづくりを進めてまいります。

 1つ目は、「行財政改革」であります。
 持続可能な市政を実現させるために、五條市にとって真に必要なものを見極め、将来を見据えた着実な行財政運営を進めてまいります。また、そのために、引き続き職員の意識改革と徹底した事務事業の見直しを行います。

 2つ目は、「住んでよかったまちづくり」であります。
 子育てしやすい環境づくりや、子どもから高齢者までが安心して住み続けられるまちづくりが求められておりますことから、子育て支援や、教育・医療・福祉の充実を一体化した取組の推進を図ります。
本年2月に「奈良県と五條市とのまちづくりに関する包括協定」を締結し、五條中心市街地地区を来訪者のおもてなしのためのターミナル機能を充実させ、人や物の交流拠点、賑わいのある空間として、また五條病院周辺地区を市民の皆様が健康で安心して暮らせる健康増進のための拠点として、県と協働でまちづくりを進めてまいります。
 平成28年度の橿原高田インターチェンジから五條北インターチェンジまでを結ぶ京奈和自動車道大和御所道路の御所区間開通により、五條市は奈良県南部の玄関口となります。五條市の発展が、ひいては奈良県南部、吉野郡の発展につながることから、近隣市町村と共に、人の交流を促進させる「訪れてみたくなる地域づくり」と、仕事・医療・福祉・教育などの充実と災害への備えなどといった「住み続けられる地域づくり」を二本の柱とした奈良県の「南部振興基本計画」と連携して、南部地域の拠点としての取組を積極的に進めてまいります。

 3つ目は、「元気な五條市」に向けた取組であります。
 京奈和自動車道の開通を好機として、五條市が持つ魅力を最大限に引き出し、国や県との更なる連携と、さらには産業界・教育機関・金融機関などとの連携・協力により、企業誘致を進め、若者の働く場を確保し、定住を促し、地域経済の活性化と地域産業の振興に取り組んでまいります。
 また、行政には、市民の皆様に安心して安全に生活していただけるよう、「災害に強いまちづくり」の推進が求められます。
 紀伊半島大水害の教訓を生かし、市全域に防災行政無線の整備を進めているところであります。
また、災害が発生した当初にまず大事なのが「自助」「共助」であることから、各地区において有効な取組ができるための施策を推進してまいります。
 しかしながら、真に市民の命を守るためには、それだけでは不十分であります。
 私たちは紀伊半島大水害を経験し、「公助」の力をいかんなく発揮された自衛隊の姿を目の当たりにしました。
 陸上自衛隊の駐屯地がないのは奈良県だけであることから、県と協力・連携しながら、引き続き陸上自衛隊の展開基盤と県の防災拠点の誘致を進めてまいります。

 以上、市政運営に当たっての、私の基本的な考え方と主な施策を申し述べました。
 私は、市長就任1年目を「種をまく年」とし、多くの種をまきました。今、その種から多くの芽が出てきています。これからの4年間で、この芽を大きな実がなる丈夫な木に育ててまいります。

(以降省略。続きは、以下のPDFファイルをご覧ください)

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更新日:2019年01月07日