明星ヶ岳登山道を整備しました

五條市の最高峰「明星ヶ岳」をご存じですか?

五條市の最高峰は、紀伊半島の脊梁たる大峰山脈の一峰として大塔町の東にそびえる「明星ヶ岳」(1894m)になります。
明星ヶ岳は、近畿の最高峰となる「八経ヶ岳」(1915m)の南西に並ぶ頂きで、北に並ぶ「弥山」(1895m)をふくめた三つの峰が大峰山脈の中央部にそびえているようすは、遠く離れた奈良盆地からも見ることができ、五條市の北部からも山脈がきれいに見えていることがあります。
特に雪を頂いた頃の山脈の眺めは印象的で、「大和アルプス」と称されることもあります。

北宇智から見た雪化粧の山並み

南北に長い山脈の尾根には、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれる「大峯奥駈道」が通っており、明星ヶ岳から七面山東部にかけての尾根は五條市と上北山村との境界になっています。
吉野と熊野三山をつなぐ大峯奥駈道は修験道の修行の道であり、約80キロメートルに及ぶ峻険な山脈の尾根道の踏破は修行者にとっても過酷であるため、一般の登山者はその一部の山岳を対象に選びながら、登山を重ねています。

明星ヶ岳への登山は、天川村方面から登って尾根伝いに南下し、弥山や八経ヶ岳と共に楽しまれることが多く、天川村が運営する弥山小屋での宿泊やキャンプを行程に組み入れた登山者も少なくありません。
五條市大塔町からの登山コースについては、以前は七面山を経由する登山道をご案内していましたが、登山口に至る民間管理の林道が大きく崩落・欠損したことから徒歩での通行も危険になったため、現在はその林道を通らないようにご案内しています。
こうした状況から、五條市では令和2年度に奈良県の「文化資源活用補助金」を財源として、七面山コースとは別の、北側の尾根を通る登山道の整備を実施しました。

明星が岳への登山ルート

今回整備したコースは旧大塔村時代にも整備された形跡があるものの、かなりの年数が経過していたこともあって危険箇所が多く、また利用者が少ないためにコース自体もわかりづらくなっていました。
明星ヶ岳周辺への安全な登山をお楽しみいただけるよう、今回の整備では倒木の除去、危険箇所や岩場への鎖の設置、要所への案内板や明星ヶ岳説明版の設置などを行っています。
ただし、登山道整備を実施したとはいえ、実際の登山道はけもの道と大差ない程度の細い道であり、険しい場所も多く、片道約7.4キロメートル、標高差約1260mの厳しい道です。
登山口と山頂部では標高差による寒暖差も大きくなるため、本格的な登山と同様の装備と計画が必要になるとお考え下さい。もちろん、携帯電話の電波もほぼ届かなくなります。

それでも、シャクナゲやシロヤシオ、オオヤマレンゲ等、さまざまな草花とも出会える大自然の美しさや、遠く六甲の山並みまで見渡せる絶景は登山の疲れを十分に癒してくれる魅力的なものです。
山好きの人は安全な登山を心がけて、五條市の最高峰「明星ヶ岳」の魅力を、ぜひ楽しんでみてください。

明星ヶ岳山頂
シャクナゲの花

シャクナゲの花

シロヤシオの花

シロヤシオの花

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更新日:2021年05月20日