平成24年五條市議会第2回6月定例会会議録(第2号)山口議員一般質問

日時 平成24年6月8日(金曜日) 10時 開議

議事日程

第1 一般質問

1 堀川浩美 

  1. 五條市内の倒壊の恐れがある家屋について
  2. 空き家の紹介について
    1. 空き家情報について             
  3. 市立二見保育所の跡地について
    1. 子供の遊び場について                                                
  4. 花のまちづくり事業補助金等について                                   
    1. 花のまちづくりについて         
    2. 花と緑のリサイクル事業について 
  5. 新し尿処理施設周辺の環境整備について
    1. 地元の要望について             
  6. かげろう座の継続について 
  7. 国道24号拡幅整備事業に伴う商業施設の存続について 
  8. 五條昔話巡りについて  

2 山口耕司

  1. 防災・減災を考えた市の社会資本について                                
    1. 現状について                   
      • ア 橋りょう長寿命化修繕計画について                           
      • イ 橋りょう以外の主な社会資本について                         
    2. 今後の取組について             
  2. 熱中症対策について
    1. 市民に対しての取組について     
    2. 学校の施策について             
  3. 東日本大震災のがれき受入れについて
    1. みどり園の焼却状況について
    2. 市の考え方について
  4. 地域公共交通について 
    1. 地域公共交通会議について       
    2. 大塔町の公共交通について       
  5. 南和地域公立病院の救急病院の開設に向けて     
    1. 道路網の整備について           
    2. 公共交通網の整備について

3 吉田雅範

  1. ごみ処理施設「みどり園」について
    1. 市民団体からの要望書・陳情書について
  2. 学校給食と通学路について
    1. 安全性の確認について           
  3. 消防庁舎の総合評価落札方式について
    1. 市内業者について
    2. 評価点数のつけ方について

4 山田澄雄

  1. 陸上自衛隊駐屯地の誘致について  
    1. 進捗状況について               
  2. 市長の政治姿勢について
    1. 御所・田原本環境衛生事務組合に加入することについて    
  3. 吉野川の水量について
    1. 五條市上水道事業の水利権について            
  4. 平成23年台風12号災害について
    1. 大塔地区の山腹崩壊の原因について

5 福塚実

  1. 五條市の市営住宅の現状について
    1. 増改築等の現状について
    2. 市営住宅の老朽化に伴う安全な住環境の整備について   
  2. 五條市の通学路等の安全管理について                                
    1. 現在の通学路の危険箇所について 
    2. 通学路の安全対策について
  3. みどり園の移転に伴う諸問題について  
    1. みどり園移転の問題点について
    2. 御所・田原本環境衛生事務組合について

6 藤冨美恵子

  1. 市営住宅について                                                     
  2. みどり園の移転について
  3. 市長の政治姿勢について  
    1. 政治倫理条例について
    2. 斎場の指定管理者制度の導入について
    3. 使用済み核燃料中間貯蔵施設の県内設置の検討について
    4. 「官製談合」情報について

7 大谷龍雄

  1. 責任を果たせるごみ処理事業を目指した御所・田原本環境衛生事務組合への加入について                     
    1. 加入の妥当性について           
      • ア 地元との協定書の正確な解釈とその厳守について               
      • イ 建設費を始めとする諸費用の軽減について                     
    2. 解決の求められる課題について   
      • ア ごみの分別と収集について     
      • イ 中継施設の確保とその内容について          
  2. 台風12号豪雨災害に関連する猿谷ダム等の緊急放流防止対策等について 
    1. 常時満水位の引下げの要求について                            
  3. 五條市営住宅条例に基づく市営住宅の適正な管理運営について  
  4. 水道水の不正使用疑惑問題について

本日の会議に付した事件

福塚実議員の一般質問まで

出席議員(13名)

  • 1番 福塚実
  • 2番 山口耕司
  • 3番 吉田雅範
  • 4番 堀川浩美
  • 6番 川村家廣
  • 7番 藤冨美恵子
  • 8番 池上輝雄
  • 9番 益田吉博
  • 10番 山田澄雄
  • 11番 峯林宏政
  • 12番 花谷昭典
  • 14番 大谷龍雄
  • 15番 田原清孝

欠席議員(1名)

  • 13番 土井康嗣

説明のための出席者

  • 市長 太田好紀
  • 副市長    丸谷昭典
  • 教育長   堀内伸起
  • 市長公室長 樫内成吉
  • 総務部長   竹田和彦
  • すこやか市民部長 山本邦美
  • あんしん福祉部長    櫻井敬三
  • 産業環境部長     辻信彦
  • 都市整備部長  森本敏弘
  • 消防長   窪佳秀
  • 教育部長  町口正治
  • 水道局長     中永充
  • 会計管理者    上孝男
  • 西吉野支所長   丸山勝秀
  • 大塔支所長    山田善久
  • 財政課長   和田剛明
  • 市長公室次長   新井健夫
  • 秘書課長   竹本勝治
  • ふるさと創造課長   河村康友

事務局職員出席者

  • 事務局長   乾旬
  • 事務局次長 藤谷光一
  • 事務局係長    笹谷豊
  • 事務局主任 片山仁美
  • 速記者 柳ヶ瀬五美

議事内容

議長(益田吉博)

以上で4番堀川浩美議員の質問を終わります。

この際、申し上げます。

本日、山口耕司議員から一般質問に際し、資料の提示の申出があり、これを許可しております。

次に、2番山口耕司議員の質問を許します。2番山口耕司議員。

 

〔2番 山口耕司質問席へ〕

2番(山口耕司)

議長より発言の許可をいただきましたので、2番公明党、山口耕司の一般質問を通告のとおりさせていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

まず、最初の1、防災・減災を考えた市の社会資本についてでございますけれども、社会資本ついて少し述べさせていただきます。

この社会資本とは、道路・港湾・上下水道・公園・公営住宅・病院・学校など、産業や生活の基盤となる公共施設のことで、社会的間接資本、社会共通資本でございます。

この施設は、固定資産であり、設計や分析の視点から見ますと、施設を構成する各要素について設計寿命・解析期間がございます。しかし、一般の利用者や市民の方にとっては、大災害が起こるか、その地域に人が住まなくならない限り、社会資本に永遠のサービスを期待します。

一方、行政機関の責任者は、施設が次のような理由によりサービスを提供できなくなる時期が来ることを知っております。

1番に、構造的に安全でない。2番、機能が時代遅れになる。3番、過大な需要により混雑や停滞等の不都合が生じる。4番、維持管理に多額の費用が掛かる。 

このことにより、「供用寿命」という概念が生まれてまいります。一般的にコンクリートの耐用年数は、50年から60年。水道管は法定耐用年数は40年と言われております。

総務省行政評価局が平成24年2月に社会資本の維持管理及び更新に関する行政評価・監視の結果報告書を公表いたしました。

その前書きに、「我が国の社会資本は、高度経済成長期に集中的に整備され、現在、これらの老朽化が急速に進行する一方、国・地方を通じて財政的な制約が厳しくなるなど、効率的かつ計画的な維持管理・更新が重要な課題となっている。総務省では、平成20年12月から、『社会資本の維持管理及び更新に関する行政評価・監視―道路橋の保全等を中心として―』を実施し、社会資本のうち、道路橋の保全対策等を中心に調査した。その結果、国及び地方公共団体が管理する道路橋等において、(1)長寿命化対策への取組の遅延、(2)必要な定期点検・補修等の実施が不十分、(3)維持管理に必要な基礎データの整備が不十分などの状況がみられたことから、平成22年2月、国土交通省及び農林水産省に対し、(1)長寿命化対策の推進、(2)地方公共団体に対する技術支援等の改善事項を勧告したところである。しかし、道路橋以外の社会資本においても、長寿命化対策への取組の遅延等、同様の実態が指摘されており、トンネル、港湾、下水道、公営住宅などの施設についても、長寿命化対策への取組はみられるものの、その対策は緒についたばかりである。」時間の都合で、ちょっと中略いたします。

「平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では、国及び地方公共団体等が管理する社会資本の多くが被災し、その被害は甚大なものとなっている。また、近年、台風による風水被害も数多く発生している。政府は、こうした災害からの復旧・復興に当たっては、被災した社会資本の維持補修の実施、新たな社会資本の建設などを実施する必要があるが、今後、このような災害に備え、既存社会資本の適切な維持管理・更新の実施、また、新たな社会資本の整備に当たっては、より効率的かつ計画的な整備及び維持管理のための長寿命化対策が重要となっている。」とあります。

こうした観点から、1、防災・減災を考えた市の社会資本について。(1)現状について。ア、橋りょう長寿命化修繕計画について、担当部長にお尋ねいたします。

議長(益田吉博)

森本都市整備部長。

都市整備部長(森本敏弘)

2番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

市が管理する橋りょうにつきましては、相当年を経過することで、想定していなかった劣化や損傷の危険性が高まっております。

このため、社会資本総合交付金を活用し、平成20年度から平成23年度におきまして、市が管理する橋長15メートル以上の車道橋86橋の点検、調査が完了いたしております。

これを受け、本年度におきまして垂直補完によりまして、県下12市町村とともに、コストの削減、技術の均一化を図り、修繕計画策定業務を奈良県に委託することにしております。

「事後保全」から「予防保全」への方針転換に、組織的に取り組み、道路橋の安全・安心な通行の確保や維持管理コストの削減を図ることといたしております。

なお、計画に基づき点検や維持補修を計画的に行うことにより、安全で信頼性の高い道路サービス向上を図ってまいりたいと考えております。

以上で答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

一応私も資料請求させていただきまして、長寿命化修繕計画策定の対象橋りょうリストというのをいただきました。いわゆる今おっしゃっていただきましたように、85本橋りょうがあるわけでございます。その中で、私も大変危険だろうなと思う、また古いなと思うところを10か所点検させていただいたわけでございますけれども、この85本の中のリスト、もう50年を経過しているのは今7本あると、いわゆる8.2パーセントは危険な状態、いわゆる耐用年数50年から60年と言われているコンクリート構造物が50年を経過しておる、最長74年ですか、一部補強してありましたけれども、66年とか65年を既に過ぎておる橋がまだ供用されておるという現実でございます。そして、この橋が10年後、20年後、いわゆる50年以上経過するのは、今度は10年後には19本になる、22パーセント、そしてあと20年後、2032年には37本になる。43.5パーセントまで危険な橋になるということなんです。

先ほども申し上げましたように、この10か所の視察を行いまして、特に気付いた点でございますけれども、立川渡橋、西吉野町にございます延長18.5メートル、供用開始から74年、RC橋でございます。

国道168号の新設に伴って、西吉野村に移管されたものだと思うのですけれども、現在H鋼材で補強されており、このH鋼材の基礎自体が更に補強しなくてはならないのではないかなというように感じた次第でございます。

また、下田橋、これも延長50.10メートル、供用開始から66年、これもRC橋でございます。

現在、車止めが付いておりまして、歩行者やバイク等の通行のみになっていて、先ほどの立川渡橋と同じで国道168号の新設に伴って、旧五條市に移管されたものと思います。H鋼材で補強してあります。このH鋼材も危なっかしい造り方でございました。これも補修が必要と思われます。

次に、堂平橋、延長90.75メートル、供用開始から42年、鋼橋でございます。大塔町辻堂から堂平に架かっている赤い橋でございますけれども、このアーチ型になっているH鋼を支えておりますコンクリートが遊離石灰の現象を起こしており、劣化が進んでおりました。

次に大塔町阪本の簾橋、ちょうど168号天辻から降りて行きましたら、阪本の橋が架かっておって、その左側を見ますと、まっ茶色の橋が見える分でございます。この簾橋、延長94.9メートル、供用開始から37年、鋼橋でございます。塗装がはがれ落ち、ダム湖畔にあり景観が非常に悪く、地元の方も「この橋は、国道168号天辻のう回路となっており、大変重要で早く補修をしてほしい。」と語っておられました。

まだ視察に行ったところはたくさんございますけれども、時間の都合上、これくらいにしておきたいと思いますけれども、いわゆるこの橋でも、これだけ古くなった部分があるということでございます。

先ほど都市整備部長が予防保全をしていかなくてはならない、しかしその具体的な予防保全の方法、また施策というのはあるのか、ちょっとお聞かせ願いたいと思います。

議長(益田吉博)

森本都市整備部長。

都市整備部長(森本敏弘)

2番山口議員の質問にお答えをさせていただきたいと思います。

先ほどから議員がおっしゃったとおり、非常に老朽化をしておる橋、かなりございます。これは我々も認識をしておるところでございます。

そういった中で、まず現状の把握は既に終わっておりますので、あと本年度にかけまして、奈良県内の12市町村が一緒になって、経費的な削減も含めましてですが、一緒になってやっていくということで、今現在準備を進めております。

そんな中で、当然優先順位、そういったものも決めていくということになりますので、財政的に非常に厳しい状況で、一度に全ての橋を完璧なものに仕上げるというのは非常にしんどいかなと思うのですが、その辺は修繕計画を立てまして、その後に優先順位を決めながら財政当局と協議をしながら進めてまいりたいと、このように思っております。

以上で答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

今、言っていただきましたように、予算がないというのが全くの現状だと思います。

これ以外にもたくさんの市の社会資本がございます。たくさんのリストを出していただいたわけでございますけれども、その中で橋りょう以外の現状について担当部長に、状況等をお聞かせ願いたいと思います。

担当部長、よろしくお願いいたします。

議長(益田吉博)

竹田総務部長。

総務部長(竹田和彦)

失礼します。2番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

公の施設の老朽化が進む中にありまして、学校施設につきましては、順次耐震化を図ってまいりましたが、昭和56年以前に建築されております市役所本庁舎や市民会館など、特に耐震上問題が懸念されるその他の施設におきましては、財政上の課題等によりまして明確な方針が定まっている状況にはございません。

しかしながら、地震等今後発生が懸念される大規模な災害に備えた耐震化を始め老朽化に対応した維持、管理並びに更新につきましては、本市の大きな政策課題の一つと判断しております。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口耕司議員。

2番(山口耕司)

道路や橋、公共上下水道も大変厳しいようでございます。特に水道でございますけれども、40パーセント以上が供用耐用年数40年を過ぎておるという報告もございました。そうした中からどうやって今後の防災・減災につなげていくのか、こう思います。

皆様も御存じのように、昨年6月20日4時過ぎ、京都市西京区の地中にある老朽化した水道管が破裂し、隣にあった都市ガスの配管に水が流れ込みました。この影響で、ガス管の圧力が高まり、周辺の約1万3,000世帯でガスが使えなくなり、約1,500世帯が断水しました。そして先月5月7日、京都市は発生した水道管破裂事故によるガス管破裂に対して損害賠償として、大阪ガスへ約9億9,000万円を支払うことを発表したこの事件、皆さん御存じだと思うのですけれども、先ほども言いましたように、五條市内の水道管の延長が299,634メートルありまして、法定年数を超えた管延長は全体の、先ほど言いましたのはごめんなさい、訂正させていただきます、35%、104,444メートルあるという報告も受けております。

また、耐震のある管は、全体の1・7パーセント、4,964メートルしかありません。

事故や機能障害を起こしてから取り替えたり、新たに造り直すことは、非常に不経済で、使用や供用できない事態も生じる可能性があり、大きなリスクが伴うと考えられます。今の時期に手を加え、いわゆるメンテナンスをすることにより、費用も少なく済み、今が大切な時期、いわゆる高度成長期につくられたものが何らかの手を加えていかなくてはならない時期に来ているのではないでしょうか。

それでは、1、防災・減災を考えた市の社会資本について。(2)今後の取組について担当部長にお尋ねいたします。

議長(益田吉博)

竹田総務部長。

総務部長(竹田和彦)

失礼いたします。2番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

今後の公の施設の維持管理及び更新につきましては、国の指針に基づき、致命的な欠陥に至る前に対策を講じる予防保全の考え方を参考としながら、専門職などの意見を聞くなど、建物等を所管する各々の部署におきまして、施設の現状や構造上の問題点の把握に係る台帳等の整備に努めるとともに、緊急性の高い施設より財政状況を勘案しながら耐震化を始め老朽化に対応した補修、更新を検討してまいりたいと考えております。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

今言っていただきましたけれども、専門職の意見、いわゆる市におきましても専門職の、橋りょうでしたら土木関係の職員というのをしっかり育成をしていく、またこういった技術を持っている方のことを伝承していくということも大変大事でございますので、その辺もよろしくお願いしたいと思います。

そして、台帳の整備でございますけれども、資料請求をさせていただいた折に、各課どこから資料があがってくるのかなと思って、財政課から皆あがってくるのではないかなという期待もしていましたら、各課ばらばらにあがってきたわけでございます。いわゆる市でこういったものの台帳をきちっと作っていただく、それもまた防災につながり、危機管理課でもそれを、危ないところはどこかというのをチェックできるような体制、また台帳をしっかり作っていただきたいと、こう思いますので、どうかよろしくお願い申し上げます。

それでは、防災・減災を考えた市の社会資本について、今後の取組について市長に見解を求めます。

議長(益田吉博)

太田市長。

市長(太田好紀)

2番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

このことに関して、冒頭の橋りょうの問題、また水道等老朽化しているということで、大変これからどうしていくかということで、各担当課にいろいろ指示を出しています。早くしなくてはならない。今調査をしている中において、まずどこからやっていくのか、それとプラスアルファ財政状況を踏まえながら、その順位を決めて一つ一つ的確に進めていくということが大事でなかろうかなと思っています。

そういう状況の中では、まず全てを精査して、そこから財政等踏まえながら考えていく。そして老朽化は特に危険だということになれば、それは早急に予算化をして進めていかなくてはならないと思っています。

水道におきましても、先ほど山口議員から40年たっておるものが40パーセント近くあるということで、当然そういう中ではほとんど、例えて言えば岡中継施設におきましても2、3年前からこの協議もされています。これに関しても実際どこから進めていいのか、実際今どこをやらなくてはならないのかということも検証をしていただいているところです。そういうことを踏まえて橋りょう、建物全てに対して今後検証して、財政が苦しいからといってもやるべきことはやっていかなくてはならないと思っておりますので、それも踏まえて今後検討して、スムーズに対応できるような対応をしてまいりたいと、そういうように考えております。

以上です。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

どうかよろしくお願いを申し上げます。

そして一つお願いがございます。点検に行った際に、橋りょうであれば、水の落ちるところにたまっておる泥をよけるとか、そしてまた草をむしっていただくとか、することによってこれも長寿命化になってまいるかと思いますので、また担当の方でどうかよろしくお願いを申し上げます。

それでは2番、熱中症対策についてでございます。

市の広報紙6月号では、「これからのシーズン熱中症に注意」との記事が掲載されておりました。

そして電力不足が懸念されるこの夏、熱中症を防ぐために、(1)市民に対してどのような対策を講じているのか、担当部長にお尋ねいたします。

議長(益田吉博)

山本部長。

すこやか市民部長(山本邦美)

2番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

熱中症は、野外やスポーツの最中だけに起こるものではなく、室内でも温度や湿度が高い場合には起こり得る可能性があります。立ちくらみやこむら返り、ひどくなるとめまいや吐き気・おう吐・体温上昇などの症状が現れ、意識消失やけいれんを起こす場合があり、重篤な場合には死亡する恐れのある病気です。

本年も昨年と同様に、またそれ以上に節電の夏とも言われておりますので、官公庁などでは昨年よりも早く5月からクールビズを全国的に展開しております。

エアコンなどの冷房機器の設定温度を上げるなど、節電対策をされる市民の皆様も多いのではないかと予想しております。

このようなときには、市民の皆様、特に子供や高齢者に対する熱中症予防の啓発が必要であると認識しております。

これまでの本市の取組といたしましては、毎年市のホームページに熱中症の予防方法や、子供や高齢者における注意点、また熱中症を疑う症状についてなどを詳しく掲載し、併せて広報五條には消防本部より、注意喚起の記事を掲載してまいりました。

昨年度の県内の熱中症救急搬送件数は、5月末から9月末までで約600件、そのうち本市におきましては26件の事例が発生しております。

26件を年齢別で申し上げますと、7歳以上13歳未満2件、13歳以上18歳未満1件、18歳以上40歳未満4件、40歳以上65歳未満5件、65歳以上75歳未満6件、75歳以上8件でございます。

本年度の対策につきましても、ホームページや広報に予防方法や注意点などの掲載を予定しております。

また、更に暑くなるこれからの季節に向けては、特に注意が必要と考えておりますので、熱中症予防の対策や気を付けなければならない症状などの情報を、広報だけではなく、検診や健康相談など保健事業の機会を利用して散らしを配布するとともに、関係機関と連携を取りながら市民の皆様に熱中症予防の周知を図ってまいる予定でございます

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

今ホームページ、また散らし等関係機関と連携を取りながらやっていくというお話でございます。五條市でも昨年26件があったという話でございます。その26件を言っていただきましたけれども、いわゆる65歳以上の方が14人、半分以上の方が高齢者で熱中症にかかっております。この高齢者の方はホームページを見ますか。ホームページを見て、ああ熱中症、気を付けやないかんと感じると思いますか、どうですか、答弁お願いします。

議長(益田吉博)

山本部長。

すこやか市民部長(山本邦美)

2番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

おっしゃるとおり高齢者の方、またパソコンなどがない方にはホームページ等を見ていただくことができませんので、毎月保健師が検診、健康相談、そういったものに高齢者のお宅を回っております。保健センターの方に来られたとき等にも散らしを配布したり、そういった中で熱中症の症状などをもう一度詳しくわかりやすくお話して、対応していく予定です。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

全国では総数、23年発表の、平成22年の熱中症による死亡者数は、1,718人でございます。そして年齢の5段階表示で、死亡者の約8割、19.3パーセント、65歳以上となっております。高齢者の方が熱中症で亡くなる率が大変高い。まだ五條市では死亡例は出ておりませんけれども、それを予防するにはどうしたらいいかというのをしっかり考えていただきたい。こう思います。

そして特に高齢者に対してもう少し御配慮していただきたいと思うのですけれども、聞き取りの折には違う担当部長、老人福祉政策になりますので、担当部長には話しておりませんので、私の方から今日は議長に、製品の持込み、資料の持込み許可をいただいておりますので、「携帯型熱中症計」というのがございます。このお話を少しさせていただきます。

この製品名は、「見守りっち」というのですけれども、気温と湿度から日本気象協会独自の計算手法により熱中症指標値を算出。そこから熱中症になりやすい環境かをライトの色と数値でお知らせしてくれる熱中症計測器。手動で測定する以外に、自動で測定することも可能。見守り機能のスイッチがあるのですけれども、見守り機能をオンしておくと10分おきに自動で温度と湿度を計測し、画面に表示し監視すると。さらに、「厳重注意」「危険」の場合、警報ブザーも鳴り、熱中症の注意喚起をしてくれます。10秒後に自動オフ機能ができて、節電にもなるのですけれども、携帯できる手の平サイズ、またストラップ付き、このストラップを長いものに替えれば首にも掛けられる。大変熱中症予防には役に立つ、高齢者の方は暑いのか寒いのか大変わかりにくくなっていらっしゃるのが現状でございます。これはちなみに某電気店で500円で販売されております。

75歳以上の高齢者の方、五條市には約6,000人いらっしゃるというふうに聞いております。どうかまた、市長考えていただきますよう、よろしくお願いを申し上げます。

今申し上げましたように、独居高齢者に対して、これを配布していただきますことを強く要望申し上げておきます。答弁は結構でございます。

そしてまた先ほど言っていただきました、個別の配布、民生委員さんのルートで手渡していくとかいうことも言っていただけましたし、介護保険事業者もしっかり使っていただいてその告知をしていただく、声掛け、見守りの実施をしていただきたいと思います。

そしてまた、大塔町より避難されて初めての五條での夏を迎える仮設住宅の方の対策でございます。そうした方々には、熱中症予防のうちわであったり、冷却用のクールスカーフの配布であったり、声掛け、見守りをお願いしたいと思います。

そして、集会所にクールシェルターなるものを、いわゆる電気代を五條市で、集会所の電気代は五條市で負担しているというお話も聞きました。常にあそこを憩いの場くらいにして、熱中症が起こりにくいような環境づくりをお願い申し上げておきます。答弁は結構でございます。

それでは次に、熱中症対策について。(2)学校の施策について、担当部長にお尋ねいたします。

議長(益田吉博)

町口部長。

教育部長(町口正治)

失礼します。2番山口議員の御質問にお答えを申し上げます。

熱中症対策について学校ではどのような施策を講じているのかという点でございますが、近年、地球環境での温暖化が進んでおり、学校での教室温度が30度以上続くこともあり、教育活動に少なからず影響を及ぼしております。そのため、現在、各学校においては、扇風機の設置等で対応しているところでございます。

更なる温暖化への対応として、教育環境改善の観点から、学校へのエアコン導入は、必要であると認識しておりますが、今後、市の財政事情を勘案し、各校の室内温度を踏まえ、順次計画的に整えてまいりたいと存じます。

また、各学校の運動面において、取り組んでいる熱中症対策につきましては、体育の授業では、少なくとも30分から1時間程度で1回の水分補給を徹底しており、またクラブ活動では、急に体を動かすことは避け、準備運動を十分行った上で始めるとともに、運動中はこまめな水分補給に努めるよう指導を行っているところでございます。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

まだまだほかに現状で対応ができる対策があるかと思うのです。

いわゆる今熱中症計お話させていただきました。これもありますと予防になるということでございます。そして先ほど言っていただきました扇風機、またエアコンの必要性、もう一つは保健室にクールシェルター、いわゆるエアコンをきかしておく、そして熱中症にかかりそうになった生徒をそこに連れて行って休憩させるということも一つの熱中症予防であるかなと思います。そして一番大事なのは、熱中症予防のための生徒への熱中症教育でございます。そうした教育をどうやってはるのか、ちょっと答弁をお願いします。

議長(益田吉博)

町口部長。

教育部長(町口正治)

2番山口議員の再質問にお答えを申し上げます。

まず例えば文部科学省が定めた学校環境衛生の基準では、温度は、夏季では30度以下が望ましいと、このような指導がございまして、そういう基準の中で、例えば窓を開けますとか、先ほど申し上げましたように急激な運動をする場合には事前に準備体操をするとか、そういうふうな全て申し上げたとおりでございます。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

どうか症状等もしっかり教えてあげまして、こういう状態になったら熱中症になるでということをしっかり教育していただきたい、子供のときに受けた教育はずっと持ち続けるものでございますので、どうかよろしくお願いを申し上げます。

そして、私の提案といたしまして、ミストシャワーの取付けをお願いしたいと思います。

昨年7月15日付けの毎日新聞、茨城県版の記事でございますけれども、見出しといたしまして、「取手市内の25小中学校に設置 熱中症から児童守る」という見出しでございます。

「子供たちを猛暑から守ろうと取手市は14日、市内の全25小中学校に水を霧吹き状に散布する「ミストシャワー」を設置することを決めた。今年は猛暑が続き、熱中症で搬送される人が後を絶たないため、児童・生徒に対する熱中症対策の一環として導入する。市教育委員会は「県内の小中学校で設置するのは珍しい」と話している。

ミストシャワーは、ミスト散布機を使って水道水を霧状に噴射し、気化熱で周囲の温度を下げる効果がある。日本で昔から行われている打ち水と同じ原理だ。霧は素早く蒸発するため、手足や服は濡れず気温を約3度下げるという。水圧を利用し、霧を吹き出すため電気を一切使わず、ランニングコストは1時間で5・1円。設置費用も標準キットが2,500円と安価だ。

導入に先立ち、市教育委員会は7日から、同市藤代の市立藤代幼稚園にミストシャワーを試験的に設置。運動や屋外授業などの休憩時間に運転。効果を検証したところ、園児を始め父母からも好評だったという。市教育委員会は14日の小中学校長会でミストシャワー導入の経緯などを説明。15日から随時、各校の校庭など屋外に設置する方針だ。」という記事の内容でございます。大変経費が安く、そして水道代、各地方でもランニングコストが変わってくるかと思うのですけれども、いわゆる電気代が要らないことです。水道代だけであと機具だけで済むという、標準キット、3列付ければ、7,000円、8,000円というお金は掛かってきますけれども、こういったものを取り付けていただきたい思いで、市の考えを教育部長に質問させていただきます。

議長(益田吉博)

町口部長。

教育部長(町口正治)

失礼します。2番山口議員の再質問にお答えを申し上げます。

議員から熱中症対策の一つの方法として、今、ミストシャワーを導入することへの御提案を頂戴しました。

今山口議員がお示しいただいたとおり、ミストシャワーは、ミスト散布機を使用し、水道水を霧状に噴射し、気化熱で周囲の気温を下げる仕組みであり、省エネの熱中症対策の有効な一つの手段として、商業施設やイベント会場、駅などに採用されております。

仮に、児童、生徒たちが、運動場や体育館で運動した後、昇降口や体育館への渡り廊下に設置されたミストシャワーを利用すれば、体感温度が下がる効果があるのではないかと期待をしています。

今後、熱中症対策の一つの方法として、検討を進めてまいりたいと存じます。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

いい検討をしていただきたいと思うのですけれども、堀内教育長にこのミストシャワーを各学校に取り付けることの見解を述べていただきたいと思います。

議長(益田吉博)

堀内教育長。

教育長(堀内伸起)

2番山口議員の御質問にお答えさせていただきます。

今、御指摘ありましたように、熱中症対策については二つのことが大事だというように捉えています。一つは熱中症そのものについての正しい理解、そういうものをちゃんと培っておかなければならない、この1点と、もう一つは熱中症が起こりますのは、体温の急上昇というのが原因でありますから、その体温の急上昇を避けるというためにどのような方策をとっていくのかというのが必要であろうと思っています。

その一つの方法として、いろんな方法があるわけですけれども、御提案いただきましたミストシャワーは一つの有効なものではないかというように推測をしているところです。

県内では、このミストシャワーにつきましては、現在使用しているところはございません。しかし前向きに、この中身の効果につきまして、今御指摘いただきましたところにも照会をしながら研究をして考えてまいりたいというように思います。

以上で答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

体温の上昇を抑えるのに有効であるというのは御存じのように、よく劇場等のたくさんの行列ができておるところにもそういったミストシャワーが簡易に付けてあります。そして多くの方の熱中症を予防するという対策も講じておるようでございますけれども、そんなにお金は掛からない。そしてまた私がもっと早くから予算要望しておけばよかったことでございますけれども、今の熱中症が気になる時期に改めて要望させていただいた次第でございますので、どうか市長も協力をいただきまして、ミストシャワーを付けていただきますように、どうかよろしくお願いを申し上げます。

それでは次の質問に移らせていただきます。

3、東日本大震災のがれき受入れについてでございます。東日本大震災から1年と3か月、被災地では、早期復興への鍵を握る災害廃棄物(がれき)の処理に頭を痛めています。それは、被災地外の自治体による広域処理が進んでいないためでございます。

私は、昨年8月に災害ボランティアとして宮城県気仙沼市に2日間民家のがれき撤去のお手伝いをしてまいりました。

私の行ったところは、全壊の民家で、重機で片付けた後、細かい木片や、ガラス、鉄類、瓦などを手作業で分別し、それぞれコンテナや土のう袋に入れ集積地となっていた海辺に運ぶ作業でございました。そこでは、車、そして電化製品、これはテレビ、冷蔵庫など種類別に分別され、木くず、布団、プラスチック、瓦、こういったものも分別されておりました。そして大きな木は、チップにする機械を持ってきて破砕しておりました。そしてそこまでに分別するところには地元の方、多く方が労働の場として出ておりまして、手作業でより分けをしておる光景も見てまいりました。

そしてまた、気仙沼港等にうず高く、本当に永遠と続くごみの山でございます。そして車の山、そのがれきの山、そのときの光景は今をもっても鮮明に目に焼き付いております。

今年の5月11日の公明新聞の記事を紹介させていただきたいと思います。

『石巻発「分かって!被災地の苦しみ」若者の人口流出に懸念の声も』との見出しでございます。

「目を覆いたくなるほど、うずたかく積み重なったがれき。だが、その周りでも、被災者の生活再建は始まっている。被災自治体で最も多い616万トンものがれきが発生した宮城県石巻市。今月初め、市内22か所にある一次仮置場では搬入や選別作業が断続的に行われていた。「砂ぼこりがひどく洗濯物は部屋に干している。」、「家族がよくせき込むようになり、子供の健康が心配。」津波で大きな被害を受けた渡波地区で、親の代から続けてきた電器店を再開させたばかりの店主は複雑な表情を見せる。「ここに残る。」と心を決めたものの、店の向かいにあるグラウンドはがれきの山。吐き捨てるように「放ったらかしでもいいよ。」広域処理を拒む声が各地から聞こえてくるたびに、むなしくなる。

同市では、これまでに、308万トンのがれきを一次仮置場に搬入した。余りに膨大な量で、分別や破砕処理を集中的に行う二次仮置場への移送は遅々として進まず、運び込まれるがれきは積み上げるしかない。

市は二次仮置場に焼却施設の建設を進め、今月13日を皮切りに、8月までに焼却炉全5機を順次稼働させて焼却量を増やす。

処理能力は1日当たり1,500トンと国内最大規模になるが、それでも600万トン超の膨大ながれきを前にしては微々たるもの。やはり広域処理は絶対的に不可欠だ。だが、これまでのところ、同市のがれきを受入れている自治体は青森県八戸市のみ。このため、高台移転や産業再生など復興計画も具体化できないでいる。

「復興が遅れると、若い人はどんどん外に出て行ってしまう。そうなると5年後、10年後の産業の担い手がいなくなる。」市の担当者は人口流出が加速することへの焦りを募らせる。

がれき処理には国からお金が出るのだから、被災地で時間をかけて処理すれば、雇用創出につながるとの言説には「それは被災していない人の論理だ。被災者は、がれきの山を見ていつも『3・11』のことを思い出して心を痛めているし、若い人は一時的な仕事に就いても、お金をもらいたくないのに……」とやり場のない怒りをぶつける。

理解が進まない広域処理に、担当者の怒りの矛先は国へも向かう。環境省は被災地の実情を説明しきれていない。データだけでなく、被災者の精神的な面も全国の自治体に伝えてほしい。」という内容でございます。

岩手・宮城県のがれきの量は、推計で2,050万トンに上り、岩手で平年の11年分、宮城で19年分に相当します。

環境省によりますと、7日時点で最終処分されたのは全体のわずか12・6パーセント。「3年間(2014年3月末まで)で処理完了」という目標の達成にはまだまだ程遠い数値でございます。

そこで、本市のみどり園では、最終処分まで行える施設であると聞いております。果たして、このみどり園でまだ、他地域から受け入れる余地があるのか。(1)みどり園の焼却状況について、担当部長にお尋ねいたします。

議長(益田吉博)

辻部長。

産業環境部長(辻信彦)

2番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

現在のみどり園の焼却能力は一日最大70トンとなっております。

平成23年度の一日当たりの平均、焼却量は約54トンとなっており、焼却炉に大きな負荷を掛けず余裕を持った運転をいたしております。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口耕司議員。

2番(山口耕司)

70トンで54トン、余裕があるということですか。それをどちらかはっきりしてください。

議長(益田吉博)

辻部長。

産業環境部長(辻信彦)

2番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

一日最大70トンということでございますので、70トンまでいけるということではなしに、70トンで焼却を続けますと、機械に対して支障が出るものと考えております。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

私の尋ねておりますのは、余裕があるのか、ないのかということ尋ねております。答弁願います。

議長(益田吉博)

辻部長。

産業環境部長(辻信彦)

2番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

多少の余裕はあると考えております。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

いわゆる35トン、16時間焼却して70トンというように考えさせていただいてよろしいですか。答弁願います。

議長(益田吉博)

辻部長。

産業環境部長(辻信彦)

2番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

現在のみどり園の焼却炉は16時間稼働で35トンを2炉使っておりまして、それで70トンということでございます。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口耕司議員。

2番(山口耕司)

最大マックスは70トンまでは大丈夫だということですか。時間的余裕があるんでしょう。だから最大マックス70トンまでは焼却可能というふうに捉えさせていただいてよろしいですか。どうですか。16時間で今70トン、だから24時間焼却していない、いわゆる時間的余裕もあるので最大70トンまでいけるということなんですか。どうですか。

議長(益田吉博)

辻部長。

産業環境部長(辻信彦)

2番山口議員の御質問にお答えを申し上げます。

もともとの建設した機械の仕様がそういう16時間で35トンの運転掛ける2ということでございますので、時間に余裕があるというようなものではないと考えております。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

それでは年間の稼働日数及び年間の処理能力を教えていただければと思います。

議長(益田吉博)

(「時間のロス、引いてください。」の声あり)辻部長。

産業環境部長(辻信彦)

2番山口議員の御質問にお答えを申し上げます。

運転日数につきましては、1号炉が246日、2号炉につきましては、231日となっております。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

稼働日数だけではございません。今246日と231日という答弁をいただいておりますが、トン数はまだ答えておりませんね。

議長(益田吉博)

辻部長。

産業環境部長(辻信彦)

2番山口議員の御質問にお答えを申し上げます。

1号炉、2号炉の合計といたしまして、12,752トンでございます。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

いわゆる稼働日数が246日と231日、えらい中途半端な数でございますけれども、これが稼働して年間処理能力が12,752トンですか。あっていますの、これで。間違いないですか。私はそういうふうには聞いていませんよ。もう一度調べ直してください。

議長(益田吉博)

山口議員の聞いているトン数と今答弁したトン数が違うわけですか。1年間の(「はい。処理能力の」の声あり)今言うたのは、処理したトン数を言うているの違うの。処理能力と1年間で処理したのとは違うかもわからない。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口耕司議員。

2番(山口耕司)

先ほど申し上げたのは、稼働日数と年間処理能力を教えてくださいよと言ったのです。その差をまたあとで聞こうと思うのですけれども、可燃処理量は12,752トンですか、年間処理能力を教えてください。

議長(益田吉博)

処理能力70トンと言っているのだから、日数を掛けたら出るのとちがうの。辻部長。

産業環境部長(辻信彦)

2番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

最大1日70トンとなっておりますので、稼働日数を250日操業といたしまして、17,500トンということでございます。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

250日でも結構ですけれども、年間稼働日数、私の聞いておるところでは280日と聞いております。そして年間処理能力は19,600トンというふうに聞いております。大変な違いがございます。

そして可燃処理量、それでも部長のおっしゃった処理能力から見ますと、空きがありますね。20,000トン弱ですか、余剰能力はあるというふうに捉えさせていただいてよろしいのですかな。答弁願います。

議長(益田吉博)

辻部長。

産業環境部長(辻信彦)

2番山口議員の御質問にお答えを申し上げます。

単純な機械焼却能力といたしましては、あるということになります。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

ありますね。私が調べたところではあるのですわ。このすっと答えられないところに問題があるのです。やっぱり真剣に考えて取り組んでいただきたいと思います。

私ども五條市は、余計なことを言っていたら時間が掛かりますけれども、台風12号でいろんなところから支援を受けています。五條市の動向というものは全国から注目されているわけですよ。そうした中で、みどり園の東北のがれき処理に対してうちはどのように取り組むのかという、私の一般質問を受けた時点でみどり園ではどれだけの処理能力があるのかというのはすぐ出すべきじゃないですか。答弁できるはずじゃないですか。もうそれ以上言っても時間ばかり掛かりますので、次に進ませていただきたいと思いますけれども。

今、現在あるということでございます。数字の方は、私の調べたところでは、約7,000トン、年間7,000トン受入れが可能であるということでございます。現在受けているのは東京など1都3県のみで三重県など受入れ準備を進めているところもございますけれども、大半は困難、検討中など消極的でございます。最大の理由は放射性物質拡散への不安でございます。

一番に、焼却前のがれきは放射性セシウムが1キログラム当たり240ないし480ベクレル以下となっており、焼却灰は同8,000ベクレル以下とする国の安全基準については、日本学術会議など専門家団体も一様に評価しているところだというところでございます。東京都などがこれまでに受け入れたがれきからも、この基準値を上回る数値は出ていないのが現状でございます。

この東日本大震災がれき受入れについて。(2)市の考え方を担当部長にお尋ねいたします。

議長(益田吉博)

辻部長。

産業環境部長(辻信彦)

2番山口議員の御質問にお答えを申し上げます。

東日本大震災で生じたがれきの受入れにつきましては、昨年の台風12号で発生いたしましたがれきの処理がいまだ終わっておらず、また、焼却炉の大規模改修中に仮置きいたしました草やせん定枝などの処理も残っている状況であり、現状では、受入れは難しいとの判断をいたしております。

御理解を賜りますよう、よろしくお願いをいたします。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

残っているのは何トンくらいあるのですか。答弁願います。

議長(益田吉博)

辻部長。

産業環境部長(辻信彦)

12号の木くずで82トン、そして焼却炉大改修に伴うせん定枝の仮置き量といたしまして、753トンとなっております。合計で約835トンになります。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

この際、申し上げます。山口耕司議員の一般質問の残り時間は30分でございます。2番山口議員。

2番(山口耕司)

今おっしゃっていただきました835トンがあるので受入れできないという答弁と捉えてよろしいですか。

議長(益田吉博)

辻部長。

産業環境部長(辻信彦)

2番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

そういうふうなことでございます。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

年間で余剰能力は7,000トン弱あるということで、1,000トンにも満たない量があるから焼却できないというふうにとってよろしいですね。それが市の考えなんですね。そう捉えてよろしいのですね。どうですか。

議長(益田吉博)

辻部長。

産業環境部長(辻信彦)

2番山口議員の御質問にお答えを申し上げます。

現在のところ、焼却炉の運転につきましては持ち入れるだけの余裕はないと考えておりますが、後には余裕ができるような事態にはなるかとは思います。しかし受入れに関しましては、安全の確保等の問題もありますので、その辺が市民の皆さんの御理解を得られるようなことがあれば、国・県・周辺の状況を見ながら考えてまいりたいと考えております。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

市民の方に理解を得られるようなことがあれば、受け入れるというような答弁をしていただきました。市民の方に理解を得られるような提示をされましたか。まだされていませんね。ですので、今の部長の答弁だと、いわゆる東日本受入れに関しては、うちはもういらんねん、したくないという雰囲気に捉えられるのですけれども、私はそういうふうにしか捉えられないのですけれども、それでよろしいのですかな。市の考えはそうなんですね。受け入れたくないのですね。…結構です。あと先ほども申しましたように、この台風12号で余りにも方々のところから支援をいただいております。支援をいただいておって、有り難いという気持ちは大変市の職員の方は理解していただいていると思います。私たち五條市は困っているところに手を差し伸べるのが当然ではないかと思います。そうした意味も含めまして、市の考え方について市長に見解を求めます。

議長(益田吉博)

太田市長。

市長(太田好紀)

2番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

東日本大震災で生じたがれきの受入れにつきましては、平成24年4月13日に環境省と奈良県の共催による説明会に参加し、国の進めるがれきの広域処理について説明を受け、国や県、各市町村長と意見交換を行ったところであります。

また、昨今の報道によれば、受入れを表明した自治体に賛否両論の電話やメールが殺到し業務に支障を来しているとも聞いております。

受入れに関しましては、安全の確保が最優先であり、そして市民の皆様の御理解も不可欠であると考えております。

五條市も昨年の災害時には全国の多くの方々からお世話になった経緯もあることから、今後も国・県・関係機関と連携しながら検討してまいりたいと考えております。

以上で答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

近畿圏、関西地方で受入れを決定していない県は奈良県と和歌山県だけでございます。……

議長(益田吉博)

傍聴者、静かに願います。

2番(山口耕司)

…止まりましたけれども、安全の確保、というのは当然国がしていかなくてはならない、そしてまた県がしていかなくてはならないという部分でございますけれども、橿原市でも議会の方で処理を受け入れるという議決までされました。そうした経緯もございますので、しっかり前向きに取り組んでいただいて、やはり五條市、日本のために働くというところをしっかり見せていただきたい。先ほどの答弁のような中途半端な答弁で終わらずに、前向きに取り組んでいくのが大事なことではないかなと思いますので、時間の都合上、次に進ませていただきますので、どうかよろしくお願いいたします。

4、地域公共交通についてでございます。このことについては、連続10回目となる質問でございますけれども、市民の多くの方より私に意見を寄せていただいており、市民の声として質問をさせていただきます。

5月15日、第14回五條市地域公共交通会議が行われ、この会議の内容等を担当部長にお尋ねいたします。

議長(益田吉博)

樫内市長公室長。

市長公室長(樫内成吉)

2番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

五條市地域公共交通会議につきましては、地域公共交通の確保・維持・改善等に必要となる事項を協議するために、道路運送法第9条第4項等に規定する法定協議会であり、本市においては、平成18年10月に行われた道路運送法の一部改正に併せて、平成19年11月に既存の要綱を全部改正し、発足いたしたところであります。

協議会の構成員につきましては、五條市副市長を会長として、自治連合会長を含む住民代表3名のほか、交通事業者関連として、奈良県バス協会、奈良交通株式会社、奈良県タクシー協会、奈良県タクシー協会五條支部、また各種関係機関として奈良県交通運輸産業労働組合協議会、近畿運輸局奈良運輸支局、五條警察署、奈良県土木部道路交通環境課、五條土木事務所の、以上9団体の代表者を併せて、計13名で構成されております。

協議会では、平成19年11月の第1回会議から通算14回の会議を開催しておりまして、直近の第14回の会議は先月の15日に開催されたところであります。当日は、昨年度実施しました公共交通アンケートの結果を基に、コミュニティバスの新路線に関する協議が行われたところであります。

新路線の運行開始日につきましては、年度内に設定していくこととなっており、運行方式については、予約制のデマンド方式が採用されております。

また運行事業者につきましては、デマンド方式の運用で実績があります、奈良県タクシー協会五條支部が適当であるとされたところであります。

以上が概要であります。

このように協議会では、需要に応じまして、住民の生活に必要な地域公共交通の確保、維持または改善に際しまして、必要となる事項について、協議しているところでございます。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

今第14回の会議の話をしていただきました。市民の代表の自治連合会の方3名ということでございます。どの地区の方か、名前は結構です。どの地区の方か教えていただけますか。

議長(益田吉博)

樫内市長公室長。

市長公室長(樫内成吉)

失礼いたしました。

西吉野地区自治会代表、五條市自治連合会の代表、五條市大塔地区自治会代表の3名でございます。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

すぐ出してくれなければ、時間がもったいない。しっかりそういった方々の意見も反映できるような会議にしていただきたいと思います。

次の話になるのですけれども、2番目に進みます。

(2)大塔町の公共交通についてでございますけれども、大塔町宇井にあった小・中学校が西吉野町屋那瀬にある西吉野中学校、同小学校に現在統合になっており、大塔町の方の生活範囲、いわゆる大塔町内を運行しているデマンドバスでは西吉野町の学校施設には行けない。また路線バスを利用しても最寄りのバス停から歩いて行ける距離ではないというのは、わかっていただいておると思うのですけれども、大塔町の高齢化率は、53パーセント、ますます高齢化が進み、車を運転できない方が増えてくる、また年金暮らしの方が増えてくるということでございます。そうした中、大塔支所から五條バスセンターまでの路線バスの運賃は、片道1,360円でございます。五條市内の病院に来るのに、1万円札がないと病院に行けないというのが大塔町の方の声でございます。

今後、大塔町の公共交通についてどのような取組をするのか、担当部長にお尋ねいたします。

議長(益田吉博)

樫内市長公室長。

市長公室長(樫内成吉)

失礼いたします。

2番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

大塔町では、公共交通につきましても台風12号災害による影響を色濃く残しておりまして、地域の皆様には大変不便をお掛けしているところでございます。

大塔町内における現在の公共交通は、国・県・沿線市町村でその運行を維持する奈良交通の幹線バスと、それを町内の各地につなげる市直営バスの2種類を運行しております。

そのほか、今年4月からは、小・中学校の西吉野地区への移転に伴い、スクールバスを運行し通学の利便性を確保しているところでございます。

現状の問題点としましては、町内から県立五條病院など市内要所まで公共交通移動手段が、先の幹線バスかタクシー利用しかなく、どちらも利用料金が高額となることから、市営交通の整備が急がれているところであります。

しかしながら、大塔町と市中心部を結ぶ幹線バスは、同時に和歌山県新宮市、または十津川村を起点とした幹線路線でもあり、その運行を国・県・沿線各市町村で協力しながら維持していることから、本市の独自施策を進めるに当たっては、各関係機関との十分な協議が必要となってまいります。

今後、これらを検討するに当たっては、大塔町内の災害復旧、復興計画との関連性を維持しながら、引き続き住民の意向の把握に努め、地域の高齢者等が住みやすい交通環境となるよう進めてまいりたいと存じています。

以上、答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

もう答弁は結構ですけれども、住民の意向は私が申し上げました。いわゆる1万円札がないと病院に行けないということです。高齢化になってきて年金生活になります。そうした中で病院は数回掛かる、また家族で入院者が出たらタクシーやバスでは看病しに行くこともできないというのが、現状でございます。奈良交通のバス、またタクシーだけでは生活が成り立っていかないということ。その辺をしっかり踏まえていただいて、この地域公共交通会議は大塔町の市民の意向を話せる場としていただきたい。そこに参加していらっしゃる方で自治会以外の方、また行政以外の方は営利目的の営業の方ばかり、奈良交通であったり、各種団体の方がいらっしゃいますね。その辺の収支決算で終わったり、路線バスの走っていないところに気を遣いながらコミュニティバスが走りますよというのじゃなくして、五條市全体のことを考えていただきたい、こう思います。

次の質問、時間がございませんので、させていただきます。

ごめんなさい。次に行く前にその辺のことを踏まえて、市長に見解、その辺、大塔町の公共交通について見解をお尋ねします。

議長(益田吉博)

太田市長。

市長(太田好紀)

2番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

公共交通の充実につきましては、私の公約でもあり、大塔町における公共交通施策の整備につきましても地域の皆様の生活に密着したものとなるよう進めてまいりたいと考えております。

しかし、先ほどの担当部長の説明のとおり、現状につきましては非常に難しい部分もございますので、関係機関と協議を進めてまいりたいとも考えています。

また災害復旧というそういう関連性も維持しながら引き続き、大塔地区に対しては、いろんな面で配慮したいなと思っていますけれども、その辺をどうするかという、まだまだ地域の皆さんの声も聴かなくてはならないし、また一人だけの問題ではありません。いろんな全体的な形、そして山口議員が言ったように、あの地域は高齢者が多いということで、そのためにも買物に行くのもあの地域でということで今進めていますけれども、買物だけじゃない、病院も行く、またそれ以外に行くところもありますので、そこらを踏まえて地域の皆さんの意見を聴きながら今後進めてまいりたい、そういうふうに考えております。

以上です。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

どうかよろしくお願いを申し上げまして、次の質問に移らせていただきます。

5、南和地域公立病院の救急病院の開設に向けてでございます。大淀町福神に新たな病院が平成27年9月頃に開設になるということは、御案内のとおりでございます。ここに行くには、国道24号より居伝町の交差点を右折すれば県道五條高取線で2車線の道路で行くことができますが、南側の地域、阿田方面、西吉野白銀方面の方は、大野新田から国道370号西阿田まで通じている市道西阿田阿田峯線がありますが、この道路は狭く、普通車が対向する場所がなく急勾配で危険性の高い道でございます。したがって国道24号三在交差点まで行くルートで、遠回りをしなくてはなりません。救急車も通行可能な道路の整備が必要と考えますが、(1)道路網の整備について、担当部長にお尋ねいたします。

議長(益田吉博)

森本都市整備部長。

都市整備部長(森本敏弘)

2番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

南和救急病院予定地へ通ずる道路につきましては、国道24号及び国道309号からのアクセスとして2車線道路であります市道住川大淀線等が確保されております。しかし、国道370号を利用しております五條市及び大淀、あるいは下市等の一部地域からの連絡道となっております市道西阿田阿田峯線につきましては、非常に狭あいであり、歩道もなく通行に支障を来しているのが現状でございます。

本道路の改良工事につきましては、数年前から事業に着手しておりますが、財政面等々において非常に厳しい状況であり、現道2.2キロのうち、約600メートルの完成にとどまっておるところであります。

南和救急病院の開業が平成27年9月に迫る中、救急病院へのアクセス道路整備を、奈良県事業として位置付けをしていただくため、本年4月、県並びに県議会議長に対し、要望書を提出したところでございます。

今後におきましても、引き続き粘り強く要望してまいりたいと、このように考えております。

以上で答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

市道西阿田阿田峯線よりも県事業として新たなルートという部分で捉えさせていただいてよろしいですか。しかしこの道、ルートというのは必ずあったらいいと思う、必要だと思いますやろ。

そしたらこの道路網の整備について市長に見解を求めます。

議長(益田吉博)

太田市長。

市長(太田好紀)

山口議員の質問にお答えを申し上げたいと思います。

今山口議員からも質問があったように、この道路整備に対しては、大変重要な位置付けだと思っています。というのは、一つは、五條側はテクノパークから入っていくところ、そして下市、大淀から言えば大淀病院から入っていくところ、ちょうどその中間に市道が位置していると、そして最近阿太橋も開通しました。これは吉野郡、そして五條市という一つの連携の下で、まず十津川、野迫川、また旧西吉野から来れば栄山寺を通って、そして阿田を通って、そして今新しくできた阿太橋を通って行って、そこからその市道に上っていくということで、一番最短距離になっていくのではないかなということで、到底市道の、うちの管轄でありますけれども、財政厳しい予算が余り付いていないというのも今までの現状でありました。そのことによって、今南和医療ができることに当たってどうか県の事業でやればうまく早くできるのではないかという思いで県の方に、そしてまた県会議長の方に要望をいたしました。なかなか厳しい状況というお話もありますけれども、いろいろと今知恵を絞っていただいているところでありまして、まだ結果は出てきませんけれども、まずはどうか早期にするならば県でやってもらうのが一番有り難いなと、もし県ができないというならば、五條市としてもあの路線に関してはどうにか進めていきたい、これは当然財政状況も鑑みながら進めていかなくてはならないけれども、そういう方向で今後進めてまいりたい、そういうふうに考えております。

以上です。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口耕司議員。

2番(山口耕司)

どうかよろしくお願いいたします。

開設まで日が限られておりますので、しっかり要望していただいて県で造っていただくならば県で先に造っていただいて、救急車でも早く着く道路を開設していただきたいと思いますので、どうかよろしくお願いを申し上げます。

そして次に、この南和病院の開設に向けての、(2)でございますけれども、公共交通網の整備についてでございます。何度も申し上げますように27年秋には、福神に急性期病院が建設されます。いわゆる南和の医療は南和で守るとの理念の下でこの病院が運営されます。この建設される時期から逆算しますと、平成26年には、五條市の公共交通網が整備されていなくてはならないというふうに考えますが、この公共交通網の整備について、市の考えを担当部長にお尋ねいたします。

議長(益田吉博)

樫内市長公室長。

市長公室長(樫内成吉)

失礼いたします。2番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

平成27年度に開設を予定されています南和救急病院につきましては、近鉄福神駅を最寄り駅としているところですが、本市から鉄道でのアクセスを考えますと、JR線で吉野口駅での乗り継ぎをしなければなりません。JR線と近鉄線の連絡の現状を調査しましたところ、五條から通院可能な時間帯で乗り継ぎできるJRの便は11本中3本程度となっております。

市内への帰りの便につきましては6本程度となっており、その全てにおきまして、JR線への乗り継ぎには30分以上の待ち時間となっております。

この現状から、利用される患者さんや、高齢者など交通弱者にとって、鉄道での通院は必ずしも便利とはいえず、路線バスなどの公共交通の整備は必要であると考えております。

バス路線の整備につきましては市域をまたがるため、本市内での協議はもとより奈良県南部地域全体での協議が必要となりますので、現在奈良県の交通政策所管課及び南和広域医療組合事務局とともに協議を進めているところでございます。

以上答弁とさせていただきます。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

いわゆるJRは使えないということでございますね。行かれる方もいらっしゃるやろけれども、ほとんどが不可能に近いというふうな感じで捉えさせていただきました。私もそのとおりであると思います。ただ構想的にはあの坂のところにエレベータを造ってフラットにするということを聞いておりますけれども。

そしてもう一つ言っていただきました。奈良県南部で、全体で考えるという今お話をされました。それも一つの手かなと思いますけれども、南部で考えることもいいかもしれませんけれども、五條市単独でいかなくてはならない箇所もたくさんあるかと思います。だからそうしたところをどうカバーしていくかということも大変な課題になっていきますので、期間が決まったところでございますので、しっかり検討していっていただきたいと思います。

そしてまたこの6月号の広報の3ページに、「通院、南和五條病院、私たちの医療はどうなるの。」というのが載っておりました。最終の結論の部分で、「デメリットといたしまして、診療は病院が遠くなります。」ということを書いていただいております。「診療科によって、大淀町に新設される病院に行かなければなりません。今後は通院する皆さんの利便性を考慮して、バスなどの公共交通の運行を検討していきます。」というように、ここにうたっていただいております。

このことを踏まえて、道路網の整備について市長に見解を求めます。

議長(益田吉博)

太田市長。

市長(太田好紀)

2番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

公共交通の整備につきましては、今担当部長の方から南部地域全体ということを踏まえました。これは県とそして吉野郡全体の在り方ということですけれども、今山口議員がおっしゃったように、それを見た上で五條市としてどういう対応をしていくのかということも検討したい。そういう形の中で広報にも書かせていただきました。

今のところ全体的な構図がまだできておりません。その状況を見て、その足らない分、五條市としてどうしていくのかということも踏まえてこれからの体系を作ってまいりたい、そういうふうに思っています。

その中で、特に高齢者の皆さんやいろんな方が気軽に病院に行けるように、また五條病院に関しましては、内科、整形外科という、まあ一般通常の診療はできますけれども、手術をしたり、またそれ以外の脳神経外科、それ以外のものに関しては福神の方に行かなくてはなりませんけれども、そういうことを踏まえながら、五條と福神の拠点病院との連携もできるような交通体系を私たちも県と連携しながら申し上げますけれども、もしそれができない場合は五條市としても何らかの対応を講じていかなくてはならない、そういうふうに思っております。

以上です。(「2番」の声あり)

議長(益田吉博)

2番山口議員。

2番(山口耕司)

今五條市民の多くの方が隣の市の病院にお世話になっております。車で行くのは15分、20分あれば行ける場所でございます。こちらの福神も同じような時間帯で行ける場所でございます。その上で、どちらに行くかというのは市民の自由でございます。ですので、交通の便のいいところに市民の足は向くかと、まあ病院の中身は別としましてですよ。あそこの病院の先生はいいとか悪いとか、そういうのは別としまして、利便性から考えると、どっちになるかなと思ったりもいたします。一つはJRに乗って駅まで行って、そこから無料のバスが出ておるということも考慮していただきたい。

そして南和の医療は南和で守るという病院の理念がございます。五條市民の方のたくさんの方に病院に行っていただかないと、身体を悪くしてではないですよ、ほかの病院に行かないでこちらの新しくできる病院に行っていただくのが最も理想でございます。その人たちの足を確保するためにはどうしたらいいのかというのをもう一度地域等を踏まえた上で、今の固定概念をゼロにして考えてほしいかと思います。奈良交通の路線バスが走っているからあそこはもう要らんのやとかいうのではなしに、どうやっていけば市民の足になるのかというふうな取組をしていただきたいと思います。

答弁は時間の都合上、結構でございますので、どうかよろしくお願い申し上げます。

そして、この五條市の市民の方の今一番関心のあることは、ごみ処理施設の移行であったり、そして南和医療の病院であったり、そしてそこに向かう足はどうなるのかということが一番市民の方が今気になさっているところでございます。私もあちこちに行きますと、そういった問合せをたくさん聞かされます。どうか市長におかれましては、市民の目線でしっかりかじ取りをしていただきまして、私の一般質問を終わらせていただきます。

長時間ありがとうございました。

議長(益田吉博)

以上で2番山口耕司議員の質問を終わります。

昼食のため、13時30分まで休憩いたします。

12時5分休憩に入る

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更新日:2019年01月07日