ジカ熱に注意

ジカウイルス感染症とは

ジカウイルスは、主にヤブカ属のネッタイシマカやヒトスジシマカのうちウイルスを保有した蚊に刺されると人に伝播します。潜伏期間(蚊に刺されてから発症までの時間)は明らかではありませんが、数日から一週間以上の場合もあるようです。

症状 : 発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛など
 通常軽症で予後はよく、2~7日続いて治ります。

アフリカ、中南米、アジア太平洋地域で発生があります。特に、近年は中南米及びその周辺地域で流行しています。

どのようにして感染するのですか?

ジカウイルスを持った蚊がヒトを吸血することで感染します(媒介感染)。基本的に、感染したヒトからほかのヒトに直接感染するような病気ではありませんが、まれなケースとして、輸血や性行為による感染が指摘されています。感染して全員が発症するわけではなく、症状がないか、症状が軽いため気付かないこともあります。

性行為による感染についての十分な知見は得られていませんが、流行地域から帰国した男性で、妊娠中のパートナーがいる場合は、パートナーの妊娠中は症状の有無にかかわらず、性行為の際に、コンドームを使用することを推奨します。

感染を媒介する蚊は日本にいますか

ヤブカ属のネッタイシマカやヒトスジシマカが、ウイルスを媒介することが確認されています。ネッタイシマカは、日本には常在していませんが、ヒトスジシマカは、日本のほとんどの地域(秋田県および岩手県以南)でみられます。このことから、仮に流行地でウイルスに感染した発症期の人(日本人帰国者ないしは外国人旅行者)が国内で蚊にさされ、その蚊がたまたま他者 を吸血した場合に、感染する可能性は低いながらもあり得ます。ただし、仮にそのようなことが起きたとしても、成虫は冬を越えて生息できず、限定された場所での一過性の感染と考えられます。(ヒトスジシマカは卵で越冬しますが、ウイルスがその卵の中で越冬するという報告はありません。)

国内の活動時期は概ね5月中旬~10月下旬頃までです。

妊婦や胎児にジカウイルス感染症はどのように影響しますか?

ジカウイルスの流行地域で小頭症の新生児が増加していることが報告されています。妊娠中のジカウイルスへの罹患と新生児の小頭症の関連は解明されていませんが、関連が示唆されています。流行地域に旅行される方は蚊に刺されることを避ける予防措置を取って下さい。

注意

 ヒトスジシマカは、早朝・日中・夕方(特に日没前後)に活動し、ヤブや木陰などでよく刺されます。その時間帯に屋外で活動する場合は、長袖・長ズボンの着用に留意し、忌避剤の使用も推奨します。 ネッタイシマカは屋内で活動しますので、屋内での服装や対策に留意しなければなりません。

海外では、妊娠中のジカウイルス感染と小頭症との関連についてより詳細な調査結果が得られるまでは、流行地域への妊婦の方の渡航を控えるよう警告し、妊娠予定の女性に対しても主治医と相談のうえで、厳密な防蚊対策を推奨しています。

この記事に関するお問い合わせ先

すこやか市民部 健康推進課
電話:0747-22-4001
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更新日:2019年01月07日